からだに合わせて椅子をつくるのと同様に、
デスクやテーブルにも、最適な寸法というものがあります。
古来ヨーロッパ社会では、
テーブルはつねに社交の中心に置かれ
人と人との距離感を適切にたもち、
人間関係を円滑にまわすための役割をはたしてきました。
使用する目的や人数に合わせて、
テーブルが最適な形にデザインされると
ストレスがなくなるだけでなく、
空間の印象から、人間関係までが
おおきく様変わりします。
作 品 例
「中世の食卓」
「中世の食卓」2030(丈)×880(幅)×670(高) 天板:チーク 脚:鉄
6人の家族がゆったりとテーブルに就くことができるように設計された
天板は、ビルマ産のチーク材二枚を中央で組み合わせ、
四辺に湾曲をほどこしているので、着席すると、
からだが微妙にテーブルの中心へと向かうようにデザインされている。
脚部は鉄パイプ三本を格子状に並べて中央に寄せ、
どこに座っても脚が邪魔にならない。
LOVE TABLE
“LOVE TABLE”
770×820×650 天板:マホガニー 脚部:メイプル
独り暮らしのはたらく女性が、
自分のために求められたテーブルは、
独りの来客と親密な時間を過ごすのにも十分なほど、
小さなスケールでおさまった。
天板は、椅子に合わせて、
ホンジュラス産のマホガニーを贅沢に用い、
脚部は、ハードメイプルの白さで
コントラストをつける形となった。
「哲学者の書斎に」 1700(丈)×630(幅)×680(高さ)
樹齢百年を越えるチーク材の一枚板を書机にして、
ドイツ哲学者の仕事場へ。
長い時間を風雪に耐えた木目の表情は、
長年使い続けても飽きることのない情報を秘めていて、
木材そのもののなかに、人を元気にするような
自然のエネルギーが込められている。
「山桜の組み机」
「山桜の組み机」1900(丈)×600(幅)×680(高) 1000(丈)×650(幅)×640(高)
多くの資料を並べながら書き物をするライティングデスクと
パソコン作業を中心としたディスプレイデスクを
直角に配置した組み机は、
一枚板の美しい山桜を天板に、
脚部は角鉄で存在感を消し、
足元には枕木を履かせて、
床面を傷つけないデザインが採用された。
「詩人の食卓」 1800(丈)×770(幅)×680(高)
一枚板のケヤキの卓袱台から、
椅子二脚を木取り、残りの材料で食卓を仕上げる。
彫刻家若林奮氏が作品展示にもちいた机台に着想をえて
二辺をRに切削したのは詩人からの提案だった。
デザインの要素を最小限に抑えることで、
寸法のバランスだけが際立つ形となった。
「廃墟の文机」
「廃墟の文机」 天板:大谷石 脚:鍛鉄 1080×580×670
砕けた石板の隙間から、草花がのびる様子を
復興のイメージになぞらえて、2011年の震災の年に
この文机をこしらえた。
幾千年の時のなかで堆積された地層の断片は
はじめて空気に触れると、碧翠の輝きをはなつ。
冬場は暖房を蓄熱して温かく、
木材にはない実用性もそなえる。
「MONOLITH」
「MONOLITH」2240(丈)×960(幅)×680(高)
推定樹齢300年を越えるチークの一枚板(MONOLITH)でこしらえた食卓は、
どこか妖気にも似た不思議な存在感を漂わせる。
長い歴史を閉じ込めた大樹の上で、
日々の営みがはじまるとき、
個を越えて持続していくものが
いつも身近に感じられる
□ご契約の前には複数のプランをご提案させていただき、最善の形を検討いたします。